2009年4月 1日

自然現象による急激な降雨や増水を予見することは困難だった

東京都豊島区で昨年8月、下水道工事中の作業員5人が流され死亡した事故で、東京地検は1日、業務上過失致死容疑で書類送検された、元請けの竹中土木(江東区)の現場責任者の男性(58)と気象担当者の男性(33)の2人を不起訴処分にしたと発表した。

 また、作業員に避難指示を伝える警報などのルールを決めていなかったとして池袋労働基準監督署から、労働安全衛生法違反容疑で書類送検されていた法人としての竹中土木と現場責任者の男性についても不起訴処分とした。処分は3月30日付。

 警視庁は豪雨が主原因としながら、指示の遅れが事故につながったと判断。同容疑で2人を書類送検していたが、東京地検は処分理由について「注意報が出てからそれほど時間が経たずに降雨があり、自然現象による急激な降雨や増水を予見することは困難だった」と説明している。

 事故は昨年8月5日午前11時40分ごろ、豊島区雑司が谷の下水道管で発生。水位が急上昇した際、作業員は工事用具の搬出中で、6人が流され、うち5人が水死した。